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コリンエステラーゼから分かる脂肪肝の危険性とは

このページでは肝臓数値のひとつ、コリンエステラーゼ(ChE)の数値からみる疾病リスク脂肪肝の関係について解説しています。

 

 

コリンエステラーゼは肝臓の異常を早期発見することができるため、健康診断の肝機能検査などで測定されていますので、名称を目にしたことがある人も多いのではないのでしょうか?

 

脂肪肝で悩んでいる人はコリンエステラーゼが高い傾向にありますが、食事や生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。
また、脂肪肝の危険性を回避できるかもしれません

 

『コリンエステラーゼでどんなことが分かるのかな』
『毎日の不摂生が肝臓に負担をかけているかも…』

 

こんな悩みを抱えている人にこそ、脂肪肝と関係のあるコリンエステラーゼを詳しく知っていただければ嬉しいです。

 

 

コリンエステラーゼの概要・基準値【肝機能検査】

ここではまず、コリンエステラーゼ(ChE)がどんなものかを簡単にお話したいと思います。

 

コリンエステラーゼとは?

コリンエステラーゼ(ChE)はアルブミンという成分と同様、肝臓で産生されている酵素の一種です。

 

コリンエステルをコリンと有機酸に分解する働きを持っており、赤血球や神経組織などに含まれるもの(真性)、血清や肝臓などに含まれるもの(偽性)の2種類があります。
通常、ChEと呼ばれているのは後者です。

 

コリンエステラーゼによる肝機能検査と基準値

前述したように、健康診断での肝機能検査では偽性ChEが測定されます。
コリンエステラーゼの基準値は測定法によって異なりますが、主たる方法での基準値は以下のとおりです。(2016年6月時点)

 

・男性 240〜486U/L
・女性 201〜421U/L

 

コリンエステラーゼは数値が高くても低くても肝臓の異常を示すため、肝機能検査においては非常に重要な働きを担っています。

 

 

脂肪肝とコリンエステラーゼの関係や特徴について

冒頭で、脂肪肝患者の多くはコリンエステラーゼが高い傾向にあると話しましたが、これは一体なぜなのでしょうか。

 

脂肪肝のときのコリンエステラーゼの特徴

中性脂肪の代謝(脂質代謝)を行っているのは肝臓です。
体内の脂質が過剰になると肝細胞が脂質化しやすくなり、一定量をオーバーすると脂肪肝と呼ばれる状態になり、機能が低下します。

 

肝障害があるときにはコリンエステラーゼは数値が下がる傾向にありますが、脂肪肝の場合には数値が高くなるという特徴があります。
基準値を上回る場合には脂肪肝予備軍、もしくはすでに脂肪肝を発症している可能性があると考えられるでしょう。

 

脂肪肝になると高い数値を示す理由

コリンエステラーゼは肝臓の脂質代謝に関係している酵素。脂質を代謝しようと肝臓が活性化すればするほど、コリンエステラーゼの合成量が増加します。
脂肪肝になるとコリンエステラーゼが高くなるのはこのためです。

 

 

コリンエステラーゼが高いときに考えられる病気【原因・メカニズム】

 

コリンエステラーゼの数値が高い場合、脂肪肝以外にも考えられる病気がいくつかあります。

 

コリンエステラーゼが高い場合に考えられる病気・原因

コリンエステラーゼは脂質代謝に関わっています。
したがって、数値が高い場合には体内の中性脂肪が増加している、あるいはコリンエステラーゼそのものの産生量が多いことが考えられます。

 

・脂肪肝
・糖尿病
・ネフローゼ症候群
・甲状腺機能亢進症 など

 

上記に挙げた病気では、コリンエステラーゼ(ChE)の数値が高くなることがあります。

 

数値が高いときの病気の種類と関係性について

それぞれの病気の簡単な概要と、コリンエステラーゼとの関係性について解説していきます。

 

糖尿病

糖尿病によってインスリンの分泌量が低下すると、末梢組織で中性脂肪が利用されにくくなります。
また、エネルギー源となるはずのブドウ糖が消費されなくなり、中性脂肪の材料になってしまいますから、糖尿病ではコリンエステラーゼが高くなるのです。

 

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群では低アルブミン血症を起こし、中性脂肪やコレステロールが増えます。
肝臓の脂質代謝が活性化するのに伴い、コリンエステラーゼが増加して数値が高くなります。

 

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症を発症すると、甲状腺ホルモンの肝細胞毒性によって肝臓で産生される酵素が増加します。
コリンエステラーゼはこの酵素に含まれるため、産生量が増えて数値が高くなります。

 

 

コリンエステラーゼが低いときに考えられる病気【原因・メカニズム】

 

肝臓に異常がある場合の多くは、コリンエステラーゼが低くなります。
どのような病気の可能性が考えられるのでしょうか?

 

コリンエステラーゼが低い場合に考えられる病気・原因

肝臓が炎症を起こしていたり、肝細胞に異常があると肝機能が低下します。
肝機能低下に伴ってコリンエステラーゼの産生量が少なくなるので、肝障害では数値が低くなりやすいのです。

 

・急性肝炎、慢性肝炎などの肝炎
・肝硬変
・悪性腫瘍 など

 

コリンエステラーゼ(ChE)の数値が低い場合では、他の検査数値と併せてどのような肝障害が起きているか把握することができます。

 

数値が低いときの病気の種類と関係性について

コリンエステラーゼが低いときに考えられる病気の種類やメカニズムについては以下のとおりです。

 

肝炎

肝炎は肝臓がなんらかの原因によって炎症を起こしている状態です。
ダメージを受けていますから肝機能が低下し、コリンエステラーゼの産生量が減るので数値が下がります。

 

肝硬変

肝炎と同様、肝硬変でも肝機能低下に伴って、コリンエステラーゼの産生量が減ります。
肝硬変の場合には酵素であるアルブミンの産生量も減ることから、診断の指針のひとつとなっています。

 

悪性腫瘍

悪性腫瘍の末期症状である悪液質では、体内の脂肪量が減少して栄養不足の状態になります。
全身が消耗し、代謝機能も著しく低下するためコリンエステラーゼが低くなります。

 

コリンエステラーゼ値に影響する薬剤

コリンエステラーゼが低いときには服薬が影響していることもあります。

 

・コリンエステラーゼ阻害剤
・抗うつ剤
・緑内障治療による点眼薬

 

アルツハイマー型認知症の治療では、神経伝達を活性化させることを目的にコリンエステラーゼ阻害剤を投与されることがあります。
このような薬剤を服用している場合には検査時に伝えるようにすると良いでしょう。

 

 

コリンエステラーゼを下げる方法【脂肪肝対策】

コリンエステラーゼの数値が高いのは中性脂肪が多いことを意味しています。
脂肪肝では肝機能が低下して全身にさまざまな悪影響を及ぼしてしまいますので、数値を下げたいですよね。

 

コリンエステラーゼが高い人、脂肪肝で悩んでいる人のために数値を下げる方法についてまとめました。

 

脂肪肝対策に効果的な食事方法って?

 

中性脂肪が増える最大の原因は食事によるものです。
脂肪肝を改善するのに効果的な食事方法をぜひ実践してみて下さい。

 

脂質を抑える食事方法

通常、食事を摂っていて脂質が不足することはありません。
エネルギー源となる脂質は、制限するのではなく、上手にコントロールすることが大切です。

 

・動物性脂肪は避ける
肉や魚などの動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸は、中性脂肪になりやすい性質をもっています。
バターやマーガリンなどの油脂も同様ですので、控えめにしましょう。
大豆製品や青魚などを代用して低脂肪を心がけたいですね。

 

・脂質の吸収を抑える食べ物を多めに摂る
きのこ類、豆類、根菜などには脂質の吸収を緩やかにし吸収率を下げる効果があります。
食事をするときには野菜中心に多めの品目を摂取することを意識してみましょう。

 

・油で調理したものは控える
揚げ物は高脂質であり、脂肪肝の人には向いていません。
煮る・蒸すなど油を使用しない調理方法に変えるだけで、脂質をカットできます。
最近では油を使わずに揚げ物を作れるノンオイルフライヤーがありますので、この機会に調理器具から見直してみても良いかもしれません。

 

糖質を抑える食事方法

糖質は知らず知らずのうちに過剰摂取していることが多いものです。
余分な糖質は中性脂肪として蓄積されますから、必要以上に摂取しないように気をつけましょう。

 

・甘いものはできるだけ食べない
お菓子やジュースといった甘い食べ物には大量の糖質が含まれています。
見た目は少なく見えるかもしれませんが、少量でもかなりの糖質を摂取することになりますのでできるだけ食べないようにしましょう。

 

・主食は低糖質な食材を選ぶ
ごはんやうどん、パンなど主食となる炭水化物にも糖質が多く含まれます。
主食を抜く方法もひとつですが、それが難しい場合には低糖質な食材で代用することもできます。

 

白米ではなく豆腐や玄米、パンは全粒粉にするなど、可能な限り低糖質を意識すると効果的ですよ。

 

・糖質の吸収を抑える食べ物を積極的に摂る

 

脂質と同じく、糖質の吸収を緩やかにしてくれる食べ物を摂取するようにしましょう。
食物繊維が豊富な寒天やこんにゃく、ごぼうは便秘解消にも良いですし、葉酸を含むブロッコリーは血流改善効果によって胃腸機能も高めてくれます。

 

脂肪肝対策に実践したい食事のコツ

脂肪肝を改善・予防するために掴んでおきたい食事の順番や食べ方のコツについてもご紹介します!

 

・脂肪肝に効果的な食事の順番とは
食事の最初に炭水化物を食べると糖質によって血糖値が上がり、中性脂肪として蓄えられやすくなってしまいます。
食事は、野菜⇒たんぱく質⇒炭水化物の順番で食べるようにして下さい。

 

・20時以降に食事は摂らない
BMAL1というたんぱく質には血液中に脂肪分を蓄積させる働きがあります。
このBMAL1が最も活動しなくなる時間は14〜16時であり、これ以降はどんどん増加していきます。

 

食事は20時までに済ませるようにすると、余分な脂肪を溜め込みにくくなるというわけです。

 

・水分補給は控えめにする
食事の際に水分をたくさん摂ると、胃酸が薄まって消化不良を起こし、代謝が低下して太りやすくなります。
コップ1〜2杯分を目安にし、水分補給しすぎないように注意しましょう。

 

中性脂肪を減らすオススメの有効成分

脂肪肝対策には中性脂肪を減らすことがとても重要です。
中性脂肪を減らすサポートをしてくれる有効成分は、食べ物やサプリメントから摂取するようにしましょう。

 

DHA&EPA

中性脂肪を減らしてくれる有効成分として消費者庁に最高評価されているのがDHA&EPAです。
青魚に多く含まれている成分ですね。

 

DHA&EPAには

 

・中性脂肪の合成抑制作用
・中性脂肪の代謝促進作用
・脂肪分解酵素を増やす作用

 

などがあります。

 

中性脂肪を作らせない、代謝させる、分解する、とさまざまな働きかけをしてくれます。

 

タウリン

 

牡蠣やタコ、イカなどに含まれているタウリンは滋養強壮のイメージが強いかもしれませんが、実は、肝臓に蓄積した中性脂肪を体外へ排出する働きをもつ有効成分でもあります。

 

タウリンには肝機能を高める効果もありますので、ダメージを受けた肝臓をケアして本来の働きを取り戻すサポートもしてくれますよ。

 

L-カルニチン

アミノ酸の一種であるL-カルニチンには脂肪燃焼促進作用があります。
中性脂肪をエネルギーとして消費しやすくし、脂肪肝はもちろんダイエットにも効果的です。

 

サポニン

サポニンは大豆などに含まれている有効成分です。

 

・血液中の脂肪を排出しやすくする作用
・小腸での中性脂肪吸収を抑制する作用

 

これらの働きによって中性脂肪やコレステロールを減らしてくれます。

 

 

コリンエステラーゼが高い・脂肪肝の不安には早めの対策を

コリンエステラーゼは、肝臓数値であると同時に、数値が高い場合には体内の中性脂肪が多いことを知らせる指針でもあります。
基準値であっても少し高いかな、と思うような数値なら早めに対策を始めることで病気のリスクを下げることができるでしょう。

 

脂肪肝の原因となる中性脂肪は食事や生活習慣の影響を受けやすく、改善するためにはある程度の時間がかかります。

 

・年々、体重が増えてきている
・肥満傾向にある
・アルコールを摂取する機会が多い
・高カロリーな食事を摂りがちである

 

いずれかに該当する場合にはコリンエステラーゼ値に注意してください。
数値が高い場合には、下げる方法を実践して、健康な毎日をキープしていきたいですね。

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