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ウルソという薬の概要

 

ウルソは慢性的な肝疾患や利胆において、肝機能の改善を目的として処方される薬剤です。
発売は1962年と歴史が深く、その歴史の中で高い安全性とさまざまな作用が認められ、現在でも肝疾患を持つ多くの患者に処方されています。
市販薬としては、錠剤タイプの内服薬で、田辺三菱製薬が製造・販売を行っています。

 

 

ウルソの肝臓への効果

ウルソに含まれる主要な成分はウルソデオキシコール酸(UDCA)であり、この成分が肝臓に対しさまざまな作用をもたらします。

 

胆汁酸の分泌

錠剤を経て摂り込まれたUDCAは腸管から体内に吸収され、腸管循環のサイクルに馴染みながら肝細胞を補助し、機能の改善を働きかけて胆汁酸の分泌を促します
また、UDCA自体にも胆汁酸と似た働きがあり、二重のサポートで肝機能の改善を試みます。

 

炎症を抑える

炎症を引き起こす物質の働きを抑制し、肝臓の機能改善を試みます。

 

ウルソが処方される主な肝疾患

胆道系疾患、胆汁うっ滞が見られる肝疾患、慢性的な疾患をきっかけとする肝機能の低下C型肝炎原発性胆汁性肝硬変などの疾患において処方されます。

 

UDCAのその他の作用について

・胆嚢
胆嚢胆汁コレステロールの可溶化を促します。
胆嚢胆汁コレステロールとは胆石の元となるもので、本来は溶けずに胆汁に乗って排出される性質を持ちます。
UDCAによって可溶化されることで均一な溶液となり、結晶化を防ぐことで胆石が大きくなるのを防ぐことができます。

 

・胃排出の促進

 

胃排出とは食べたものが胃に入り、胃液と混ざって運ばれて最終的に小腸へと送られる一連の流れのことです。
胃排出の機能が低下すると食べたものを消化するサイクルが安定せず、その結果食後の血糖も安定せずに上下するようになります。

 

・小腸
小腸を切除する手術を受けた後などにおいて消化不良を起こしてしまうときがあります。
これは胆汁酸の減少によるものなので、UDCAの作用で胆汁酸の分泌促進をはかります。

 

・膵臓
ウルソが膵臓にもたらす作用は膵液の分泌の促進です。
膵液には胆汁と協力して消化を行う働きがあり、消化不良胃もたれなどの症状においてウルソが用いられることがあります。

 

 

ウルソの副作用と注意点

ウルソは重大な病気に進展するような副作用はほぼなく、とても安全性の高い薬剤であることがわかっていますが、いくつかの副作用のケースの報告があります。

 

軽めの副作用

体質によって軟便下痢吐き気胸やけ食欲の低下が見られます。
ウルソの服用でこのような症状があり不安がある場合は、軽いものであっても医師に相談することは問題ではありません。

 

やや注意が必要な副作用

ごく稀なケースですが、注意が必要な副作用が存在します。
空咳息切れ発熱息苦しさなどの症状が出た場合はすぐに医師に相談することが必要です。

 

ウルソの服用での注意点

 

以前からの持病などで他にも常用している薬があるのであれば、薬の種類や疾患名を担当の医師に伝えておきましょう。
糖尿病に関連した薬を飲んでいる場合は、その作用を強くし過ぎて体調に変化が起こる可能性があります。

 

その他、飲み合わせに注意が必要な薬にはコレステロールを低下させるクエストラン胃の制酸剤などがあります。
これらの薬との飲み合わせの場合は、逆に作用を薄めてしまう性質があるため、飲むタイミングを2時間〜3時間程度ずらして飲むようにします。

 

ウルソは決められた用量と用法をしっかり守り、自己判断での中止や逆に飲み過ぎになるパターンを避けましょう。
また、疾患や症状によって飲むタイミングに差があることも特徴なので、医師のアドバイスをしっかり守ってそのタイミングで飲むようにします。

 

ウルソの処方が危険な疾患

さまざまな疾患の改善に効果が高いウルソですが、完全胆道閉鎖劇症肝炎においては危険な処方となります。

 

ウルソによる胆汁の分泌促進効果が災いし、完全に閉じてしまった胆道を無理にこじあけようとする働きで疾患を悪化させる危険性があります。
劇症肝炎のような肝細胞の疲れが重篤な疾患においては、肝機能の向上を試みるウルソでは負担が大きく、より疲れを溜め込んで症状が悪化してしまうと考えられています。

 

この二つの疾患においては、ウルソの処方は「禁止」というレベルで管理されることとなっています。

 

 

胆汁の働きについて

胆汁は肝臓から分泌される薄い黄色をした液体ですが、濃縮時には黒に近い色に変化します。
一日に500ml〜800mlもの量が分泌され、肝臓に対しさまざまな作用で働きかけます。

 

消化をスムーズにする

胆汁そのものは消化に必要な酵素を持っていませんが、十二指腸にて膵液と出会うことで膵液の中の酵素を活発化させてスムーズな消化を促します
消化された栄養素は体に吸収されやすい状態になり、腸から吸収されていきます。

 

脂肪酸を吸収されやすくする

脂肪酸は水に溶けず、そのためそのままでは体に吸収されにくい性質があります。
たとえばオイルを落とそうとしても水ではなかなか落ちないのに、石鹸の泡で乳化させると落ちやすくなります。

 

胆汁には水と油の親和性を高める石鹸のような役割があるのです。

 

水に溶けない性質のものが体に吸収されやすいように整える働きをし、脂分からの栄養の摂取を手助けします

 

胆汁の脂肪燃焼の側面

胆汁酸には脂質の消化を促す効果に加え、褐色脂肪細胞の活性化による筋肉の機能アップが期待できることから、脂肪を燃焼させる効果が高いとの見方があります。

 

胆汁酸は毎日生成され、一部は体外に排出されるものの、ほとんどは循環しながら再利用される特徴があるため、脂質を吸収した胆汁酸のみを体外に排出できれば脂肪の蓄積を予防することができるとも考えられます。

 

この仕組みを利用した胆汁酸ダイエットが注目を浴びたこともあり、胆汁酸のスムーズな分泌サイクルが維持されることで脂肪肝に代表される内臓脂肪の蓄積を抑える効果に期待が寄せられています。

 

ポイントとしては毎日新しい胆汁酸がきちんと正常に分泌されることが条件となるため、ドカ食い偏った栄養摂取などの内臓が疲れるメニューの見直しはもちろん、胆汁酸の分泌を促進する成分の摂取も効果的です。

 

オススメの食品には杜仲茶とマイタケがあり、それぞれアスペルロシドとMXフラクションと呼ばれる成分が胆汁酸の分泌と排出のサイクルをスムーズに整えてくれます。

 

 

杜仲茶は水分補給として摂り入れることが簡単なので、運動時や食事の場などに積極的に登場させることで代謝機能の効率的なアップを目指すことができます。

 

マイタケはしょっちゅう食べるにはやや難しい食品ですが、きのこ自体が体の健康維持に役立つ成分でもあるので意識的に食卓に登場させるのが良いでしょう。

 

 

ウルソに関するまとめ

ウルソの主な作用は胆汁の分泌を促進すること、また自身が胆汁と同じ働きをすることで消化などの機能を正常化し、消化不良などで不具合の起きていた体の機能を取り戻すことを目的としたものです。

 

肝臓の疾患はもちろん、他の内臓の疾患への効果も高く、糖尿病や小腸の機能低下、胆石の改善とサイズダウンの試みにおいても用いられる機会が多くなっています。

 

胆石は胆汁が何らかの原因でドロドロになり、胆嚢や胆管に詰まって結晶化することで起こる病気です。
ウルソの作用と胆汁の働きの次は、この胆石という病気について見ていきましょう。

 

⇒胆汁の成分が突然固まる【胆石症】情報へ

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